「履歴書の書き方に慣れていない」「書類や封筒の準備・送り方に自信がない」など、履歴書の準備について、不安を抱いている方も少なくないのではないでしょうか?
この記事では、履歴書でありがちな間違いを10選ご紹介します。
履歴書を送る前に、もう一度その仕上がりで大丈夫か確認してみてくださいね!
1 履歴書でありがちな間違い10選
1. 誤字脱字はありませんか?
誤字脱字があっては、せっかく準備した履歴書も頼りなく見えてしまうもの。誤字・脱字を見つけた場合は、1から書き直しをした方が良いでしょう。
企業からの指定がない限り、手書き・パソコン、どちらで準備しても構いません。そのため、ミスをした際にすぐに修正できるよう、パソコンで作成することをオススメします。
また、作成した履歴書を自分以外の誰かに読んでもらうことも有効です。
OSAKAしごとフィールドでは、キャリアカウンセラーが応募書類の添削をサポートする「ワンポイントコーナー」も準備しておりますので、是非ご活用くださいね。
2. 略称は使っていませんか?
略字を使うと、採用担当者に対して丁寧さに欠ける印象を与えてしまう事があります。
名称・学校名・企業名・資格名など、履歴書では必ず正式名称を記載するようにしましょう。
「バイト」→「アルバイト」
「〇〇高校」→「〇〇県立〇〇高等学校」
「運転免許」→「普通自動車第一種運転免許」
「英検」→「実用英語技能検定」
「H◯年」→「平成◯年」
など、一般に略字が浸透している言葉も同様です。
3. 西暦と和暦が混在していませんか?
西暦(表記例:20〇〇年)・和暦(表記例:令和◯年)のどちらを使用しても問題ありませんが、必ずどちらかに統一して表記しましょう。なお、和暦で記載する場合は、元号をアルファベットなどに省略せず、正式名称で記入するのがマナーです。
4. 学歴・職歴は正しく記入されていますか?
学歴・職歴を記載する際は、全ての職歴を正しく記入することが基本。転職回数や短い在職期間を気にして、職歴に空白期間を作るのは逆効果。
職歴の空白期間は質問対象になりやすく、後から記載していない事実を伝えると不信感に繋がる可能性もあるため、正しく記載するようにしましょう。「事実と異なる在籍期間を記入する」のは、経歴詐称となるため絶対にやめましょう。
また、職歴欄は入社と退職をセットで記載しますが、退職理由は「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」「契約満了により退職」のいずれかで記載しましょう。面接時に退職理由を聞かれることがあるので、その際に答えられる準備をしておくことも忘れずに。
5. その会社に対してアピールになる資格を書けていますか?
まずは、希望職種に関連のあるものを優先して書きましょう。その他、関連のない資格を持っている場合は、
・なぜその資格を取得しようと思ったのか
・取得する過程や取得した後に、自分にどんな力が身についたと思うか
など、その資格取得にまつわるアピールポイントを整理し、採用担当者に面接で説明できるよう準備しておきましょう。そういったアピールポイントが整理できない場合は、関連のない資格は書かないと決めてしまうのもひとつの手です。
また、過去に語学やパソコンなどの講座受講の経験がある場合や、現在資格を持っていなくとも取得に向けて学んでいる資格等がある場合は、その旨を記載して意欲を示すことも有効です。
6. 志望動機や自己PRが「自分史」になっていませんか?
志望動機や自己PRが、自分のこと“だけ”を書いた「自分史」のような文章になってはいませんか?
応募書類は、企業に「この人に会ってみたい!」と思ってもらうための片道切符。特に志望動機や自己PRは、企業側に「会ってみたい!」と思ってもらえる書き方になっているかを考えながら書きましょう。
そのためには、自分がこの企業でどんな貢献ができるのかを企業側の想像力に任せるのではなく、あなたを採用することでの「企業にとってのお得感」をしっかり伝えることが大事です。
詳しい書き方のポイントは、是非下記の記事を読んでみてくださいね!
7. 「趣味・特技」は、“働く場面で活かせるポイント”と結びつきますか?
「自分の趣味を、ありのまま記載しても良いのかな?」「目立った特技がない場合は?」など、様々な疑問が湧きますが、ここではあなたの人柄や健康管理状況、物事の考え方など、働く場面で活かせるポイントと結びつけて伝えられることが大切です。
例えば、「料理」が趣味の場合、以下のような伝え方ができます。
趣味は料理を作ることです。なるべく毎日自炊することを心がけており、いつも同じようなメニューに偏らないよう、常に新しい料理をレシピサイトで調べ、良いなと思うレシピは何でも挑戦するようにしています。
料理はレシピ通りに上手くいかないことも多いですが、「失敗を恐れずにまずはやってみること」、そして「失敗したら分析し、どうやって成功させるか」を考える癖がついたように感じます。この姿勢を料理だけでなく、仕事においても大切にしたいと考えています。
この内容であれば、志望の業種に「料理」の技術が直接活かせなくても、そこから身についた事や考えたことは、どんな職種においても糧になる経験として伝えることができるはずです。
記入する趣味や特技は、ささやかなことで構いません。ですが、それをそのままに書くだけでなく、志望職種に活かせるポイントはないかを考え、記載するよう心がけてみてください!
8. 「本人希望記入欄」に“不適切な希望”を書いていませんか?
本人希望記入欄は、「介護・育児等のやむを得ない事情で、勤務地や働ける曜日に制限がある場合」など、事前に企業に伝えておくべき事柄のみ、記載しましょう。
それ以外は、「貴社の規定に従います。」と記載します。複数の職種を募集している企業に応募する際は「希望職種」や、その他「入社可能日」などを書くのも良いでしょう。特に書くことがない場合でも、「特になし」や「ありません」という記載ではなく、上記のように書くのがマナーです。
給与や待遇面についての希望を、履歴書に記載するのは控えましょう。履歴書は相手に「この人に会ってみたい!」と思ってもらうための書類です。自身の希望や条件ばかり書くと、面接に繋がる前に、採用担当者からの印象が悪くなる場合もあるのでご注意を!
9. 証明写真も手を抜かずに準備を!
<ある採用担当者のつぶやき>
「以前、普段着姿でマンションの外観が背景に写った証明写真の履歴書が届き、驚きました。ある意味インパクトはあったのですが、書類の内容に一層の強みや説得力がないと、逆効果かなと感じました。また、写真の明るさが極端に暗かったり、切り方がガタガタだったりすると、真摯さが伝わってこず、「本当に入社したいのかな?」と思ってしまいます。」
写真だけで採用結果が決まることはなくとも、証明写真は履歴書の“第一印象”を決める、重要な役割を担っています。
可能であれば、写真館などでプロのカメラマンに撮影してもらうと良いでしょう。証明写真に重要な、清潔感や明るさ、印象を良くするための工夫について、客観的なアドバイスをもらえる写真館もあります。
プロのカメラマンに撮ってもらうことが難しい場合は、身だしなみをしっかり整えたうえで、証明写真機で撮影しましょう。良い証明写真は、書類の印象を格段に上げるため、手を抜かずに準備しましょうね。
10. 封筒の選び方や、宛名の書き方は合っていますか?
<ある採用担当者のつぶやき>
「以前、履歴書が三つ折りにされた上、セロハンテープで封をしているものを受け取ったことがあります。三つ折りを良しとするかは企業によってそれぞれかと思うのですが、大切な人に送る手紙をセロハンテープで封はしないなと(笑)。入社後に社外の方に礼を欠くことがあるのではと想像してしまいました。」
採用担当者にきれいな状態で履歴書を見てもらうことに越したことはありません。送付する際は、書類に折り目を付けないよう「角形A4号」か「角形2号」の封筒で、きれいにのりづけして送ることが望ましいでしょう。
また、封筒には必ず「履歴書在中」と記入し、履歴書と一緒に「送付状(添え状)」を同封することも、書類を送る際のマナーです。
企業が独自の書類の提出を求めている時はその書類も忘れずに。ハローワークを通じて応募する際は、紹介状も一緒に送りましょう。
2 履歴書作成で役立つOSAKAしごとフィールドのメニュー
履歴書をつくるにあたって、活用していただけるOSAKAしごとフィールドのメニューを紹介します。誰かに書類を見て欲しい、書類の精度を上げたいという方は、是非ご利用ください。
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3 まとめ
履歴書は、あなたの信頼や印象に繋がる大切な書類。企業への想いがまっすぐに届くよう、丁寧な気持ちで履歴書の準備に臨んでくださいね!ささやかなことでも思いやりを持って取り組めば、その想いは履歴書にあらわれて相手に届くはず。みなさんの履歴書が、納得のいく、自分史上最高の書類に近づけるよう、応援しています!