環境を変えたい、自分を変えたい。
そうは思っていても、ひとりでもやもやと悩んでしまい、
なかなかアクションを起こせないことも多いもの。
働くことにまつわる悩み・迷いを、
キャリアを切り開いてきたカリスマ講師が解きほぐします。
※この記事は2022年7月に開催された「カリスマキャリア相談室」イベント内でのお悩み・回答を一部抜粋しています。
今回の相談に答えてくれたのは…
F太さん
作家
1984年、宮城県生まれ。大学を卒業後、公認会計士を目指すが勉強がはかどらず、その不安をTwitterで解消していたら、試験には落ちたがフォロワーが増えはじめる。その後仕事をクビになったりしながら、その苦悩を発信し続けていたところさらにフォロワーが増え、作家として独立。2020年4月に出版した共著『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』は発売後2年経った今も多くの方に読まれ続け、10万部を超えるベストセラーに。
お悩み
F太さんの回答
自分に優しい言葉をかけても受け入れられない、どうしたって責めてしまうようなときは、考えに考え尽くしても解決しない。だったらそれ以上のエネルギーは注がないほうがいい。「もう考えないようにしよう!」と思えば、痛みは自然と消えていきます。小指をぶつけた時と同じで、痛みが徐々に薄れていくイメージですね。
考え方や思考でなんとかするんじゃなくて、痛みの身体感覚にフォーカスを当ててみてほしいです。例えば、僕は不安になると胃がきゅーってなるんですけど…その時に、その原因となっている「思考」ではなく、きゅーっとしている胃のあたりの「身体感覚」に意識を向けるんですね。
ずっと意識を向けてじっとしていると、少しずつ感情がほぐれていくんですよ…。これが一番端的に、感情をなんとかしたい時におすすめの方法です。
※八方塞がりモード
メンタル的にしんどい。頭が真っ白。自分には何のカードも残されてない。解決策も逃げ道も何もない。と絶望的でネガティブな気持ちになっているとき。
F太さん流・八方塞がりモードにならないためのオススメ方法!
1、自分の居場所をできるだけ沢山もっておく
僕は、会社・Twitter・パートナー…色んな人と仕事をしながら居場所を複数つくることでリスクマネジメントをしています。
自分の居場所を分散すると、一つの場所で失敗したとしても、別の場所で相談・共感できる仲間がいて「この失敗は、あるあるなんだな〜」と心が軽くなったりする。リアルの場だけじゃなく、ネットコミュニティもおすすめです。
心の支えにもなるので、ぜひ、同じ目標をもった人が集まる居場所を探してみてほしいです。
2、大きい主語で悩まない
「営業が向いてないから事務。」「数字が苦手だから事務はできない。」という考え方をすると、あっという間に選択肢がなくなる。ひとつの職種の中でも何が苦手・やりたくないのかを細かく分析してほしいです。
例えば、営業にもいろんな方法があって、訪問形式(アウトバウンド)や、顧客の疑問・相談に対応する形式(インバウンド)、効率的・システマチックな営業もある。おなじように「コミュニケーション」も、オーラル(会話)コミュニケーションだけでなく、文章でのコミュニケーションで力を発揮できる人もたくさんいます。
規模の大きい悩み方をすると、そこにまつわる全てを選択肢から排除してしまうので、すぐに選択肢がなくなります。もう少し解像度を上げると、たくさんの選択肢が見えてきますよ。
ポイント
ネガティブモードに「気付く」ことで、焦りや不安の感情をなくし冷静さを取り戻すことができます。落ち込んだらすぐに解決しようと身構える必要はありません。
複数の居場所(コミュニティ)は、しんどくならないための逃げ道でもあります。ネットを活用したり、興味のあるイベントに出向いてみたり、自分の目標に合った居場所を探してみましょう。
大きな主語で悩むとすぐに選択肢がなくなってしまいます。主語にまつわる分析を細かく行うことで、新たな可能性を発見することができるかも。
この記事は「カリスマキャリア相談室」イベント内でのお悩み・回答を一部抜粋しています。
ほかにも「あいまいな指示に対する仕事の取り組み方」「休養のタイミング」などのお悩みにも答えています。気になる方は、ぜひ本編(アーカイブ動画)をご覧ください。