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実施レポート「LGBTs コミュニティスペース for Work」
阪部すみとさんをゲストに開催しました!

OSAKAしごとフィールドが、月に1回実施している「LGBTs コミュニティスペース for Work(以下コミスペ)」。LGBT等性的マイノリティの方や「そうかもしれない」と感じている方が、働いたり仕事探しをする上での想いなどを、ありのままで話し合い、「自分らしく働くこと」に向かって意見交換をできるスペースです。

2018年4月から毎月実施しているコミスペも、3月で12回目!今回は「自分らしく幸せに生きる人のためのLGBTQフレンドリーなコミュニティ『Tsunagary Cafe(つながりカフェ)』 」代表 阪部すみとさんをお招きして開催しました。

Tsunagary Cafe(つながりカフェ)代表 阪部 すみと氏
1976年大阪市生まれ。同志社大学商学部卒業。自分らしく幸せに生きる人のためのLGBTQフレンドリーなコミュニティTsunagary Cafe(つながりカフェ)代表。
金融機関職員、自治体職員を経て、現在はNGO職員として、地球環境問題にも取り組む。LGBTQをはじめ、誰もが自分らしくいられるサードプレイスとしてのコミュニティづくりを行うとともに、ゲイ当事者として、講演やイベント等を通して、一般社会へLGBTQ理解促進のための活動を行なっている。プライベートでは、15年目となるパートナーと一緒に暮らしている。

10名の参加者、阪部さん、スタッフ3名の計14名で話し合いました。
 

SECTION 01タイムテーブル

毎回、少しずつ変わっているコミスペですが、基本的な流れは「2018年度「LGBTs コミュニティスペース for Work」実施レポート」のとおりです。今回は阪部さんをお招きしているので、アイスブレイクの後に、阪部さんご自身のお話をお聞きし、参加者各々が興味のあるテーマで意見交換をおこないました。

 

SECTION 02ゲスト「阪部すみとさん」ご自身のお話


まずは阪部さんご自身の、「“就活・職場”と“セクシュアリティ”」についてお話をしていただきました。

これまでの経歴

1. 無自覚での新卒就活(金融機関職員)
セクシュアリティについては無自覚で就活をおこなう。大学で専攻していた会計学を活かし、金融機関で債権回収をおこなっていた。しかし、「サービス残業あり・プライベートなし・全国転勤あり」など、自分の希望する条件面と、会社の考え方に、違いが出てくる。
2. 離職期間にセクシュアリティを自覚
1社目を離職し、公務員試験のために1年間勉強する。自分と向き合う時間を持てたことで、自身のセクシュアリティに気づいた。
3. よりよい条件を求めて、クローズドで転職(自治体職員)
自治体職員として4年間勤務。1社目で満足していなかった勤務条件をほぼ満たすことができた。引き続き、債権回収・病院の経営改善など、大学で学んだことや、1社目の経歴を活かして仕事をおこなう。当事者コミュニティに入ってはいたが、公にカミングアウトはしていなかった。
4. 好きなことができる仕事へ転職(NGO団体)
海外での仕事に興味があったため、現職の環境系NGOへ転職し、現在6年目となる。書類づくりが多いところは、前職と共通している。
5. TV出演でほぼフルオープンに
特に職場でカミングアウトはしていないが、TV番組出演やネットでの顔出しをしていることから、知っている人は知っている状態となっている。TV番組のCMに出演シーンが使用されたことから、予想以上にたくさんの方の目に触れ、連絡の途切れていた旧友からも連絡が入る。職場では特に話題にはならなかったが、出演を見ていた人はいた様子である。

 

SECTION 03各テーマで話された内容

今回の参加者は、阪部さんのお話を聞きたい方、話したいことがある方など様々だったので、いつもどおり皆さんに「今日話したいテーマ」を書き出していただきました。

バリエーション豊かなテーマに、どのようにグルーピングするか迷いましたが、今回は「阪部さんともっと話したい」「カミングアウト」「その他、個別の事例」の3つに分かれることに。1つのテーマに絞れない方は、前半20分・後半20分で参加テーマ変更もOKです!

それぞれのテーマで話し合われた内容について、ダイジェストでお送りします。

阪部さんともっと話したい

①恋愛・結婚の話題はどうしている?
興味ないオーラを出して、フェードアウトしている。特にここ数年、「男女間でも恋愛・結婚に関する話をつっこんで聞くのはセクハラ」という風潮があるので、良識ある会社であれば回避できる。
ゲイの場合は、こちらが言わなければ相手もわからない。周りが持っているLGBTに関する知識量がわからないし、自分から個別に説明もしていない。ただ、特に長期的に働く場合は、プライベートの話をした方が人間関係は深めやすいだろうと感じる。
②両親へのカミングアウトは?
意識しだしたのは40代に入ってから。社会にカミングアウトしているけど、親に対しては先送りにしている状況だった。事前に親世代の方に、カミングアウトのロールプレイに付き合ってもらった。つい「ゲイとは何か」を淡々と説明しがちだけれど、「自分自身の目線で、気持ちや考えを話した方がいい」とアドバイスをもらった。打ち明ける相手によって、受け入れやすい話し方に違いはあるかもしれない。
実際は、友達として紹介していたパートナーと既に十数年同居していたので、言葉にせず時間をかけて伝えていたようなもの。受け止めてもらえたが、あまり話題にすることはない。「長男としての期待を裏切ってしまって申し訳ない」という思いもある。

カミングアウト

①カミングアウトの範囲
誰にどこまで話すか悩む。ごまかしていると嘘をついている気持ちになるが、本当にカミングアウトして大丈夫だろうか?という不安がある。
②セクシュアリティが揺らいでいる場合、どうする?
「LGBTの中のどれ?」と言われても、上手く答えられない。「LGBT」にカテゴリ分けされない人や、まだ自分が何なのかわからない人もいる。セクシュアリティが確定しないと、行き場がないようにも感じる…。その点、このコミスペの場合は、対象に「LGBTsかもしれないと感じている方」も入っていて参加しやすかった。

その他、個別の事例テーマ

・LGBTフレンドリーな企業と、自分が希望する職種のギャップ
・新しい仕事に就く際の気持ちの切り替え
・髪型をはじめ、男女で「フォーマル」の様式が違うことへの対応
…など

 

SECTION 04皆さんの感想

各テーマで話が盛り上がっていたので、とても名残惜しかったのですが、2ターン目を終了し、皆さんに今回の感想をお聞きしました。

「話したかったことを話せてよかった。」
「気負わずに話が出来てよかった。次回以降、もっと積極的に参加したい。」
「カミングアウトについて、とても深い話ができてよかった。」

「十人十色とは正にこのこと!」と思うほど、様々な方が参加した今回のコミスペ。
初参加の方・リピーターの方・スタッフが、それぞれの話したいことを話せたようです。

ちなみに、話をしたい方はもちろん、「他の人はどうしているのか聞きたい」という方のご参加もお待ちしています。
 

SECTION 05今後の開催予定

「LGBTs コミュニティスペース for Work」は、2019年度も引き続き毎月開催して参ります。

「LGBTsの方」「LGBTsかもしれないと感じている方」であれば、大学生など「今後、就職活動をする予定の方」や「在職中の方」もご参加いただけます。仕事後に参加される方や、大阪府外からお越しくださる方もいます!

皆さんが、リラックスしてお話ができ、何かを持って帰れる場になるよう準備してお待ちしています。ぜひ、気軽にいらしてくださいね。
 


SECTION 06その他の取り組み

それぞれの具体的な就職活動に関するご相談については、ぜひキャリアカウンセリングをご利用ください。
OSAKAしごとフィールドのキャリアカウンセラーは、LGBT等性的マイノリティについての研修を受けていますので、安心してご利用ください。
キャリアカウンセリングについてはこちら

 
その他、OSAKAしごとフィールドのLGBTsに関する取り組みについては、下記Webページをご覧ください。